トロイアの落城

3 / 10 章

3パトロクロス

この読み物の本文は、アポロドーロス『ビブリオテーケー(ギリシア神話)』 摘要4 全7節、摘要5 全23節。ホメロス『イリアス』『オデュッセイア』の本文ではない。

腐食した金属のペンダント。二つの人体が重なった形が残るが、細部は失われている
6th–5th century BCE アキレウスの遺骸を運ぶアイアス(ペンダント) この章に出てくる人物の図像。場面は対応していない → この人物のページ
E.4.6

プロテシラオスの船が燃えるのを見たアキレウスは、パトロクロスに自分の武具を着せ、馬を与えて、ミュルミドン勢とともに送り出した。トロイア勢はその姿を見てアキレウスだと思い、背を向けて逃げた。パトロクロスは壁の内まで追い込んで多くを討ち、その中にはゼウスの子サルペドンもいた。だが彼自身も、まずエウフォルボスに傷つけられたのち、ヘクトルに討たれた。

英文

But when Achilles saw the ship of Protesilaus burning, he sent out Patroclus with the Myrmidons, after arming him with his own arms and giving him the horses. Seeing him the Trojans thought that he was Achilles and turned to flee. And having chased them within the wall, he killed many, amongst them Sarpedon, son of Zeus, and was himself killed by Hector, after being first wounded by Euphorbus.

英訳の底本は アポロドーロス『ビブリオテーケー(ギリシア神話)』、J. G. Frazer 英訳 (1921)。 日本語は英訳からの参考訳で、ギリシャ語原典からの直接訳ではない。 節の下の人物リンクは読みに行く先の案内で、 英文が代名詞で受けている箇所は参考訳の読み取りに依っている。 この訳の素性と目次